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「ケバ取り」とはHEADLINE

「ケバ取り」の意味、起こし方

書き起こし(テープ起こし)について調べたことのある方や、編集関係の仕事をされている方は、「ケバ取り」という言葉を聞いたことがあると思います。

「ケバ取り」とは録音音声を文字に書き起こす際に、内容と明らかに関係のない不要な言葉や声を取り除く作業のことをいいます。

たとえば、話を始めるときに発せられる「あー」や「えー」などは、書き言葉でわざわざ表記する人はいませんが、話し言葉ではよく耳にしますよね。

話者によって差はありますが、人が話した言葉というのは通常、多かれ少なかれ無駄な部分(つまりケバ)があるものです。ニュース原稿をアナウンサーが読んでいるような、無駄のない話というのは、現実にはほとんどありません。

そこで、書き起こし(テープ起こし)を行う際は、明らかに不要な部分を取り除く、つまりケバ取りをしながら音声を文字化することが多いです。こうすることで、話し言葉である音声を起こした文章が読みやすくなります。

どのような場合に「ケバ取り」を行うか

実際にケバ取りの作業を行うときは、以下にあげるような不要部分を取り除きます。

  • 「あー」や「えー」といった意味を持たない言葉。
  • 「そ、そうか」「ある、ある、ある」など、言葉の詰まり、意味のない繰り返し。
  • 「うん、うん」「はい、はい」といった、会話中に過剰に打たれる相槌。
  • 文字化すると読みづらいほど頻出する口癖、言い回し。
  • そのほか、言い間違え、言い淀みなど。


ただし、話者の感情や、その場の雰囲気をより的確に文字で伝えるために、あえてケバ取りを控えめにして起こすこともあります。

たとえば、インタビューで質問されたとき、話し手が「うーん」と言ってしばらく悩んでから回答するときがあります。このようなとき、「うーん」はケバとして扱い取り除くか、あえて文字化して残すか、どちらの対応が正解か判断は難しいものです。

「うーん」が口癖のような感じで軽く発せられることもあれば、「うーん」と悩んでいることに話し手の深い心情が表れていたり、このインタビューにおいて無視できない重要なポイントになっていることもあります。

こうしたケバ取りの調整をどこまで行うかは、書き起こし(テープ起こし)を行うライターのセンスや力量が問われるところといえるでしょう。

なお、まったくケバ取りしない起こし方もあり、逐語起こし、逐語記録、素起こしなどと言います。裁判証拠用や会話分析など、読みやすさよりも正確さが優先される場合に、この起こし方が用いられます。

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