書き起こし(テープ起こし)は時代の先端をいくような仕事ではないですが、在宅ワークで書き起こしの仕事をしたいという方は、いまも少なくありません。
でも、書き起こしライターは、向いている人とそうでない人がいます。まず、書き起こしのテクニカルな部分では、やはりタイピングの技能です。書き起こしの仕事というのは、基本的にはデータ入力ですからね。正確に、速く、大量に、 文字入力することが求められます。
ですから、少なくともブラインドタッチでスムーズに入力できるぐらいの技能は、最低でも必要でしょう。もちろん、作業量がそのまま売り上げに反映されますから、 入力が速ければ速いほどよいのは言うまでもありません。
書き起こし(テープ起こし)の仕事においては、タイピングに関連して以下のような適性もないと、仕事としてはなかなか続かないといえます。
書き起こしは何時間もパソコンの前に座って、ひたすら音声を文字にしていく地味な作業です。ですから、忍耐力や根気強さが必要になります。
1日や2日で終わる作業なら我慢してできるかもしれません。しかし、書き起こしを仕事として行うとなると、毎日毎日、 この単調な作業が続くわけです。しかも在宅ワークとなると、結構、孤独な作業にもなります。
なかには、こうした書き起こし作業がまったくと言っていいほど、苦にならないという方もいます。こういう方はまさに適性があると言えますし、大袈裟な言い方をすれば、 書き起こしの仕事が天職と言えるかもしれませんね。
他にも、書き起こし(テープ起こし)ライターに求められる重要な能力があります。それは耳の良さと国語力です。この2つは密接に関連しています。
まず耳の良さとは、健康診断などで検査するいわゆる聴力のことではなく、言葉を正確に聞き取る能力です。
でも、外国人が日本語の書き起こし(テープ起こし)するならともかく、日本人が日本語を聞き取るのに、そんなに能力差なんてあるの? と思われるかもしれません。ところが、これが結構人によって違うんですね。
私は仕事柄、これまで何十人ものライターが書き起こした文章を見てきましたが、人によって、明らかに能力の違いがあることがわかります。
この聞き取り能力は、語彙力や、前後の言葉や文脈から不明な言葉を推察する能力も必要とされます。ですから耳だけの問題ではなく、国語が苦手な方、語彙力が乏しい方は、文字化の精度がどうしても落ちる傾向があります。
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